SARSを追え(4)2003年9月20日
社会●SARSを追え(4)
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さて、読者のみなさん(No.271:2003/6/10:科学●SARSについて読んでおいてほしい本)で読んでおいてほしいとお願いした
1.「死の工場」シェルダン=H=ハリス著、近藤昭二訳 柏書房刊
2.「バイオハザード」ケン=アリベック著、山本光伸訳 二見書房刊
3.「ホットゾーン」リチャ-ド=プレストン著、高見浩訳 小学館刊(あるいは飛鳥新社)
お読みいただけましたか?読んだ方はこれから私の説明することがよくわかると思います。
まず、以下の認識にいたるわけです。
1.旧ソ連はアメリカをはるかにしのぐ「生物化学兵器」大国で、技術水準も高かった。
2.旧ソ連ではあらゆる役所(農業省やら商工省にあたるものから、大学の医学部、医学研究所)が裏で生物化学兵器組織をもっており、莫大な予算と頭脳が投下されていた。
3.旧ソ連の生物化学兵器技術者は表向きは優秀な医学者、科学アカデミーの会員で一般の人が会っても裏でそういうことをしているとは思えないように善人を装っていた。
4.旧ソ連は世界中からあらゆる病原体を集め、天然痘、炭素菌、マールブルグ病などを熱心に研究していた。
5.旧ソ連の生物化学兵器研究施設、軍の生物化学兵器貯蔵庫などの施設は40か所以上もあった。
6.生物化学兵器の製造を指示していた大元はKGBであり、ゴルバチョフ、エリツィンら歴代の書記長はその実態を把握して自分たちで開発の指示をしていた。
7.アメリカとソ連は相互に生物化学兵器の開発をしていながらお互いにばれそうになると国際的に非難されるので外交取引で隠しあっていた。(このことは現在も生物化学兵器条約がふぬけな条約であることからもわかるでしょう)
8.旧ソ連からロシアになっても生物化学兵器の研究開発は弱まることなく続けられている。また、大量の科学者がイラン、イラク、北朝鮮、キューバ、中国、インドなどアメリカの仮想敵国に雇われたり技術指南を行っている。
9.旧ソ連はエボラウィルスと天然痘をDNA操作で合体させたウィルス兵器などの開発に成功した模様。
10.DNA組換え(遺伝子操作)でウィルス兵器を作り出すことは可能でどんどんやっている。
11.生物化学兵器の研究、製造中の事故はよくあるが、その際一般市民が巻き添えになると軍および政府は、まず原因の調査や発表を遅らせ、必ず「正体不明の病気が流行」などと世界中に発表する。
12.旧日本軍の細菌兵器部隊「731部隊」の研究成果は敗戦後アメリカとソ連の両国に、兵士や研究者が取り込まれ、大いに活用された。つまりアメリカが公的に発表している「731部隊の人体実験の成果は標本など使い物にならなかった」はウソである。
13.ソ連は旧日本軍の731部隊兵士捕虜などを活用して、スベドロフスクにソ連初の巨大生物化学兵器研究所を設置した。設計図は731部隊がハルビンに建設した悪名高い研究所のものを使った。
14.アメリカにおいてバイオ技術の最先端の科学者と研究設備を持っているのは実はCDCや大学の研究施設でなく陸軍の持つ生物兵器研究所のフォート・デトリックである。
15.アメリカ・旧ソ連にしても常に表に出てこない軍の抱える科学者が最先端科学技術について民間の科学者より先をいっており、その成果はたとえ学術的に画期的だったとしても、上層部の許可がされるまで発表されなかったりすることも多い。
16.中国は第二次大戦以来、日本に対しては731部隊の件で人道的に責め立てているが、一方で自分たちは生物化学兵器の研究を長年やっており、しかもあろうことかアメリカ軍と共同研究して人体実験まで行っている。4万人もの人員で研究をしている。
17.共産主義国家で大学医学部の教授、医学研究者と名乗る人間は基本的に裏で生物化学兵器の研究開発に携わっていると思って間違いない。
18.朝鮮戦争でアメリカ軍は731部隊のメンバーを使って細菌兵器を戦場で使用し、これによって多数の人が死んだ。
19.国家どうしが細菌兵器施設の疑いをかけて相手国の査察をしても、あらかじめ設備がばれないように偽装工作をしてしまうので見破るのは難しい。だが、査察を行う調査団にお互い軍の研究者を混ぜて送り込むので内心わかっている。
20.旧ソ連がある生物化学兵器を開発しているときなぜか相手国も同レベルのものを開発していることが多い。
21.いくらP4レベルの実験施設で密閉しても、研究者が買収や裏切りで菌を外部に持ち出すことは防げない。容器が小さいためすぐポケットに入れて持ち出せるからである。
22.日本の自衛隊はアメリカに出向いて生物化学兵器訓練を受けている。
(内海君:小市民)
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